猫は落下中に内耳の前庭器官と視覚情報を使って体の向きを検知し、0.1秒以内に上下を認識して体を回転させます。この「立ち直り反射(righting reflex)」により、十分な高さがあれば足から着地できます。
低すぎる高さ(約60cm未満)では反転が完了しないため、かえって危険です。また、高さがあるほど安全とも言い切れません。「高層猫症候群」と呼ばれる現象では、7〜8階以上の高さからの落下では生存率が下がる事例も報告されています(着地前に体が緊張・固まってしまうため)。
立ち直り反射は生後6週頃に完成します。また、内耳障害を持つ猫は反射が正常に機能しないことがあります。高所には安全対策(脱走防止ネット・窓ストッパー)を設けることをおすすめします。
NOTE
「猫はいつでも足から着地できる」は誤りです。低い高さや不意の落下では怪我をします。高い棚や窓の安全対策を忘れずに。
CATEGORY
PHYSIOLOGY
PUBLISHED
2026年4月15日
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