猫を迎えたら、最初にやるべきことのひとつがワクチン接種です。「予防接種って本当に必要なの?」と思う方もいるかもしれませんが、ワクチンで予防できる感染症の中には、感染力が強く致死率の高いものも含まれています。特に子猫は免疫が未発達で重症化しやすいため、早めのワクチン接種が重要です。この記事では、どのワクチンをいつ打てばよいのかを分かりやすく解説します。
猫に必要なワクチンの種類
猫のワクチンは「コアワクチン(全頭推奨)」と「ノンコアワクチン(生活環境によって接種)」に分かれます。コアワクチンに含まれるのは、猫ウイルス性鼻気管炎(猫ヘルペスウイルス)・猫カリシウイルス感染症・猫汎白血球減少症(猫パルボウイルス)の3つで、これらは「3種混合ワクチン」として接種します。ノンコアワクチンの代表は猫白血病ウイルス(FeLV)です。外飼い・脱走歴がある場合や、多頭飼いで感染リスクが高い場合に追加を検討します。
初回接種のスケジュール
- 生後8週齢(2ヶ月):3種混合ワクチン1回目
- 生後12週齢(3ヶ月):3種混合ワクチン2回目
- 生後16週齢(4ヶ月):3種混合ワクチン3回目(免疫の定着を確実にするため)
- その後:年1回または3年に1回の追加接種
子猫は母猫からの移行抗体(受動免疫)を持って生まれますが、生後8〜16週頃に徐々に消えていきます。この「免疫の窓」の時期に感染すると重篤化するリスクがあるため、複数回の接種で確実に自己免疫を作ることが重要です。保護猫・野良出身の場合、接種歴が不明なことが多いため、まずは獣医師と相談して接種計画を立ててください。
ワクチン接種の費用目安
- 3種混合ワクチン:3,000〜5,000円(1回)
- 4種混合(+猫白血病):4,000〜7,000円(1回)
- 初回は2〜3回接種が必要なため、合計1〜2万円程度を見込む
- 動物病院によって価格差があるため、事前に確認を
副作用について
多くの猫では接種当日〜翌日に軽度の倦怠感・食欲低下・注射部位の腫れが見られることがあります。これは正常な免疫反応の一部であり、1〜2日で治まるのが通常です。まれにアナフィラキシー(重篤なアレルギー反応)が起きることがあるため、接種後は30分程度病院の近くで様子を見ることが推奨されています。接種後に呼吸が荒い・顔が腫れている・嘔吐が続くといった症状が出た場合はすぐに病院へ連絡してください。
ワクチン接種の注意事項
- 体調不良・発熱中の猫には接種しない(回復してから)
- 妊娠中の猫には生ワクチンは使用しない
- 接種前日と当日は激しい運動・ストレスを避ける
- 接種前にノミ・ダニ・内部寄生虫の駆除を済ませておくと理想的
室内飼いでもワクチンは必要?
「完全室内飼いだからワクチンは不要」という考えは誤りです。飼い主が外から持ち込むウイルスや、脱走・災害時の感染リスクがあります。また、多くの病院・ペットホテル・ペットシッターはワクチン接種証明書の提示を求めます。年1回の健康診断と合わせてワクチン接種を続けることをおすすめします。